キャリア・カウンセリング とは、個人の能力・適性・関心・価値観を現状の段階まで把握した上で、生涯にわたるキャリア(仕事経験等)形成を設計し、将来への自己啓発を含む能力開発プランを立てるために専門的見地から助言・アドバイス・指導をすること。具体的には、学生の就職における進路相談や組織内外における、例えば管理職か専門職かの選択、適材適所の配置、出向・転籍・早期退職・独立・転職といった進路選択上の支援(悩みの解決)、さらに失業及び新たな仕事を探している人々の再就職の早期実現等を実践的な方法論・ツール用い、情報提供・コンサルティング・コーチングをしながら、前向きに支援していく活動です。
キャリア・カウンセラーは相談者のキャリア目標達成のサポート役で「個人のキャリア適性を客観的に把握し、総合的に助言・指導ができ、就職・転職・キャリア形成をサポートできる人」です。
キャリア・カウンセラーとして必要な能力要件としては以下が上げられます。
○カウンセリングスキル、コーチングスキル(心理的、コミュニケーションスキル)
○キャリア開発の理論や技術
○各種アセスメントツール(適性診断)の活用スキル
○関係の法律の知識、倫理基準の理解
○労働市場情報の理解と求職活動のスキル
○各種資格などの取得や能力開発などの研修・育成プログラム作成スキル など |
現在、キャリア・カウンセラーの国家資格試験はありませんが、民間団体が様々な資格試験を行っています。
厚生労働省が要件を示して資格試験への助成をしている「キャリアコンサルタント」資格を認定している団体を中心に「
キャリア・コンサルティング協議会」が組織されています。
現在、キャリアカウンセラーの活躍の場は一般企業の人事担当、人材紹介や人材派遣業などの人材関連業界、再就職支援業界が主ですが、今後は高校や大学の教育機関などからのニーズも益々増えていくものと思われます。
□教育機関(高等学校、大学、専門学校など)での進路指導
□企業内での従業員のキャリアサポート、キャリア開発指導
□再就職支援会社や人材斡旋会社などでのキャリア相談や転職指導