マネジメントコーチング


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「コーチング」とは

 コーチングは、広い意味では初心者や初学者(ビギナー)に対して指導育成することです。学校では新入学生を、クラブでは新メンバーを、会社では新入社員、又は異動してきたその仕事の初級者をを相手に指導育成することです。
 企業研修やマネジメントで「コーチング」と言えば、コミュニケーションの実践的な体系化された方法論として、1990年代のアメリカで集大成されたコミュニケーションの手法に基づくものです。1996年11月には国際コーチ連盟(ICF)がコーチの質の維持を目的に設立され、その活動は世界中に広がっています。もともとは、個人の自己実現、人生目標の達成のためのパーソナル・コーチングが中心でした。
 企業研修やマネジメントの場面では、目標達成や業績向上、そのための能力向上・人材育成の新たなアプローチとして、日本では2000年前後から広まってきました。
 弊社が「マネジメントコーチング」としてプログラムに活用しているのは次の4つに基づいています。

@CTIジャパンで学んだ「コーアクティブコーチング」の考え方とそのスキル
Aチーム学習を重視する「アクションラーニング」における学習コーチのあり方とその手法
Bブリーフセラピーの一種から展開した「ソリューションフォーカス」の考え方とそのツール
C相手のレベルやタイプに応じた状況対応型リーダーシップの考え方とそのスキル

 「コーチング」は、相手の自発的な行動を促進するコミュニケーション技術です。自発的な行動は、きわめて高い職務能力向上、目標達成、創造性の発揮、人間的成長のチャンスを生みます。組織におけるマネジメントで活用できる実践的な考え方と手法を各種のプログラムとして展開し、様々な企業団体そして個人において成果を上げております。
 

コーチングのコミュニケーションスキル

 コーチングでは、「傾聴」(話に耳を傾け、意図や目的を理解する)、「質問」(効果的な質問で視野を広げ、思考を肯定的にする)、「確認」(自己の目標や現状を認識する)、「要望」(相手自身の自己決定による行動を引き出す)、「直感」(創造性を発揮し、新しい展開を創る)などの様々なコミュニケーションスキルが活用されます。そのコミュニケーションを通しての相互の信頼関係作りがベースになります。
 実践的なコーチングのコミュニケーションでは、支援(サポート)のための「質問」中心だけでなく、相手の状況(レベル・タイプ)に応じたティーチング、アドバイジングのスキルも含みます。
 また、コーチング場面(対話やミーティング)でのコミュニケーションだけではなく、その後の「行動」そしてその行動のプロセスとその結果である成果を「ふり返る」ことによる様々な「学習」を重視していきます。
 

コーチングの活用・実践により職場・仕事で期待される効果

《上司と部下、職場内のコミュニケーション》
☆ 上司、部下の双方向の会話量が増える。その結果,問題発生を未然に防ぎ、仕事の先取りができる。
☆ 部下から上司へ仕事についての提案が出てくる(増える)ようになる。
☆ 仕事に対しての相談やアイデア出しが活発になり問題解決が促進される。
☆ お互いの知識・情報や経験がより共有化され、ともに学習する風土がつくられる。

《顧客とのコミュニケーション》
☆ 顧客の要望やして欲しいことを、早く的確に理解することができるようになる。
☆ 顧客からのクレームの意図や要望を受けとめて、さらに問題解決が促進される。
☆ 顧客に対しての個々に応じたコミュニケーションを取りやすくなる。
☆ 顧客に今以上に目が届くようになる。その結果、顧客との良好な人間関係の構築ができる。 

 

MC I.対話によるマネジメント研修〔マネジメントコーチング〕

マネジメント課題や目標実現のためにコーチングを活用して、職場の問題解決や部下育成を図り、部下の問題解決力を促進させるためのリーダーとしてのマインドとスキルの習得。部下を持つ管理者、リーダー対象。


目 的:部下指導力強化「実践的コーチングスキル」の習得と向上
   1.部下の抱える問題を自らが解消するようにコーチングするスキルの習得
   2.部下のモチベーションアップを図るためのコーチングスキルの習得
   3.チームのトータルパワーを高めるためのファシリテーションスキルの習得

内 容:
   1.リーダーとしての役割と現状の課題の明確化、共有化
   2.職場や部下の問題状況・現状の共有化
   3.「実践的コーチングスキル」の習得
     @コミュニケーションスキル
       ・傾聴力 ・観察力 ・質問力 ・対話力 ・省察力
     A問題解消(目標実現)スキル【ソリューションフォーカス】
       ・肯定的コミュニケーション力〔OKメッセージ〕
       ・見通し付け ・ポジティブ思考 ・スモールステップ ・違うことをする
     Bチーム学習とチームとしての問題解決
       ・現実課題をチームで取組む
       ・【ソリューションフォーカス】を職場で実践する
       ・【ソリューションフォーカス】を職場に流行らせる
   4.実践コーチングスキルを職場で活用する
 
 

MC II.コーチングリーダー研修〔マネジメントコーチング〕

カウンセリング・コーチング・ティーチングの各スキルを活用して職場の問題解決と部下育成を推進できるリーダーを養成。


    
目 的:部下の指導力を強化すると共に、職場の問題解決を、コミュニケーションを基礎にして推進する
     1.良い人間関係をつくる〜カウンセリングの考え方とスキルの習得
     2.知識・スキルをレベルアップさせる〜ティーチング(教示・指導)のスキルの習得
     3.明確な目標と積極的な行動を引き出す〜コーチング(質問・サポート)のスキルの習得

内 容:1.リーダーの仕事とメンバーシップ
      2.リーダーに必要なコミュニケーションスキル
       @カウンセリング〜積極的傾聴のスキル(キク、ミル)
       Aティーチング〜教示・指導のスキル
       Bコーチング〜質問・提案のスキル
      3.職場の実際場面でのコミュニケーションスキルの活用
      4.職場・チームにおけるコミュニケーション
       @チームマネジメントとは
       A情報の共有化を深める〜真・報連相
       Bチームの学習と問題解決
      5.職場の現状の課題とその問題解決

 

MC III.部下指導育成エルダー研修〔マネジメントコーチング〕

新入社員や若手社員、中途採用社員などの、職場へ配属される新しいスタッフへの業務スキルの指導とマインド・モチベーションのアップの両面での育成サポートを行うエルダーを養成する。

    
目 的:職場に新しく配属される社員(新入社員、中途採用の若手社員、部門間異動の社員)を指導育成・
     サポートするための『エルダー』の養成。
    1.対象メンバーの業務スキル習得のための指導育成計画作成とその実行手法を学ぶ
    2.メンバーを育成・サポートするための「コーチング」の考え方とスキルの習得
    3.エルダー自身のリーダーシップ、指導スキルなどのレベルアップを図る

 研修プログラム例:(導入時半日・4時間、フォローアップ時半日・4時間、計8時間)
内  容 手  法
〔導入時〕 1.エルダー制度とは何か
         @エルダー制度の目的
         Aエルダーの役割
        2.エルダーに必要な具体的な指導育成方法
         @メンバーへの教え方、学ばせ方
                 Aコミュニケーションの基本 Bティーチングとコーチング
       3.育成ツールと育成期間についての説明
         @育成プランの作成法 A上司・同僚との連携
         Bふり返りと評価方法
       4.実際の育成計画の作成と自己目標の設定
講義
グループ討議

講義
個人ワーク
グループ討議
ロールプレイング
事例研究

個人ワーク
〔フォロー時〕1.エルダーの役割と具体的方法の復習

         2.エルダー期間のプロセスと体験のふり返り
           〜気づいたこと、学んだこと

         3.今後の目標設定
講義
個人ワーク
グループ討議
グループ実習