真報連相研修・プログラム


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「真・報連相」とは

報告・連絡・相談の頭文字をとった「報連相」は、新人研修での必須習得事項で、どこの会社でも誰でも仕事で大切な事と知っています。しかし、多くの組織でいろいろな不祥事が起きるたびに社長にその情報は知らされていなかったというこの「報連相」の不十分な点が大きな問題となっています。


「真・報連相」とは:

 (1)「報連相」を個人のビジネススキルではなく、組織の情報共有化の仕組づくりと考える。
   ⇒「報連相」は、組織の上下左右斜め全部に必要 
 (2)「真・報連相」は個人の能力を引き出し、自己責任で仕事ができる人材を育てる教育。
   ⇒「報連相」は、問題解決・マネジメント・風土改革のOS〔土台〕である。
 (3)「真・報連相」は情報によるマネジメントを展開し、組織としてのCS力の向上、リスクマネジメント
   などの組織力向上を推進する。
 

以上の考えに基づいて企業研修トレーナーの糸藤正士氏(奈良県在住)が創案した組織管理の体系的方法論です。その内容的は5段階の「真報連相のレベル表」にまとめられ、2日間の研修でその基本的な考え方と職場での進め方を学び、職場単位で日常業務での改善活動として展開していきます。(「真報連相」の考え方を普及する組織として「日本報連相センター(略称:NHC)」があります。)
 

基本的な考え方〔3つの領域図〕

効果的な報連相のための3つの領域「効果的な報連相のための3つの領域」

これまでの報連相はやり方(手段系)に重点が置かれていたが、「真報連相」では目的や報連相を行う自己と環境(相手)の関係で 柔軟に対応・行動していきます


 

情報の共有化の深度

深度1 情報の共有化 知っている(見た・聞いた) 聞く
深度2 意味(目的)の共有化 分かっている(意味が通じる) 訊く
深度3 考え方の波長の共有化 心がそろっている(気持が通じる) 聴く

これまでの報連相は、事実情報のやりとり中心であったが、職場でお互いが協働していくためにも、意味(目的)情報、そして最終的には、考え方の波長(心)の共有化までを範囲として含んでいる。
 

真・報連相のレベル表

 「3つの領域図」の考え方と「情報共有化の深度」の2つの整理軸から報連相を見直して作成したのが『真・報連相のレベル表』です。この内容を理解し、実践していくのが具体的な展開方法です。


 

H I.情報によるマネジメント研修〔真・報連相〕

職場での情報共有化を報告・連絡・相談の実践によって促進し、相互理解と共感で目的・意味を分かち合える職場を実現します。管理者・監督者、リーダー層が対象。


目 的: @社内の報連相を向上させることで組織の目標達成や問題解決をはかる。
     A「情報によるマネジメント」の習得と実践よって,考え方や共感するレベルでの共有化を目指す。
     B組織・風土変革のためにベースとなる共通言語・意識(OS)づくりをはかる。 
     ⇒研修実施後、報連相の目標(手づくりレベル表)と職場の目標・行動計画を作成し展開します。

研修プログラム例(2日:12〜14時間)
内  容 内 容 手 法
【1日目】
1.真報連相研修の目的と現状の把握(ふり返り)
 「事前課題に基づいて報連相の現状のふり返り」

2.真・報連相学習
  @3つの視点(領域)
  A情報共有化の3段階
  B5段階のレベル表の個人・グループ学習

3.報連相のコミュニケーション実習
  @「傾聴・質問・確認」
  A他者尊重と自己表現

講義
グループ討議

講義
個人ワーク
グループ討議


講義
実習ロールプレイング
事例研究
【2日目】
4.部門・職場の問題解決ミーティング
  @報連相・コミュニケーションの課題
  Aその他の課題B課題解決のためのミーティングの実施とふり返り

5.職場展開:部門・職場の目標設定
  @手づくりレベル表のワーク 
  A「真報連相の実践でどう部門・職場は変わるか」全員で話し合い


グループ討議


個人ワーク
グループ討議

 

H II.報連相レベルアップ研修〔真・報連相〕

管理者、監督者、一般社員まで、「報連相」の基本的な考え方をマスターして情報の共有化で効果的・効率的な職場を実現。


目的:1.仕事の基本である「報連相」のレベルアップにより、職場の情報共有化をはかり、仕事の効果性
      と効率性を高める。
    2.社内のみならず社外とのコミュニケーションも報連相の観点で見直し改善向上を図り、仕事を量・
      質共にレベルアップする。

内容:1.職場の報連相をふり返る
    2.「真報連相」の基本的な考え方
      @3つの指針 A情報共有化の深度 B報連相のレベル表
    3.報連相の事例研究とレベルアップ学習
    4.報連相の職場目標設定(手づくりレベル表の作成)
    5.研修のまとめ

 

H III.報連相基本研修(新人・若手)〔真・報連相〕〕

「報連相」の基本的な考え方とその実践のスキルを習得、基礎研修とフォロー研修(各1日)で展開します。


目的:1.仕事の基本である「報連相(真・報連相)」について学ぶ
    2.職場での効果的な「報連相」と「コミュニケーション」のスキルを習得する
    3.自ら成長する自己開発環境をつくる「自立的人材」を目指す
    4.職場の悩みを自己の意識・行動やコミュニケーションの視点で見直し、解決をはかる
    *1〜3は導入時研修の目的、フォロー研修は2・3のふり返りと4が目的

 研修プログラム例:(1日・7時間、フォローアップ1日・7時間、計14時間)
内  容  手  法
〔導入時〕 1.職場でのコミュニケーション〜報連相
          *コミュニケーションの基本〜話すことと書くこと
        2.組織における「報告・連絡・相談」とは
          *3つの視点と3つの深度
          *「報告・連絡・相談」実践のポイント
        3.報連相による人間関係作り、自己のレベルアップ
          *上司・同僚との連携 *自己学習の環境づくり
        4.課題実習
          *「連絡・相談」のケース研究
        5.まとめ「研修報告書の作成」
講義
グループ討議

講義
個人ワーク
グループ討議
ロールプレイング
事例研究

個人ワーク
〔フォロー時〕1.自己の「報連相」のふり返り
         2.「報告・連絡・相談」のレベルアップ
           〜気づいたこと、学んだこと
         3.「相談」と対話のコミュニケーション
         4.「報告・連絡・相談」による職場の問題解決
         5.まとめ「研修報告書〜提案書の作成」
講義
個人ワーク
グループ討議
ロールプレイング
グループ実習
個人ワーク